おもちゃの交響曲
ハ長調
Toy Symphony
Kindersymphonie
演奏時間:9分(4,3,2)
楽器編成:
カッコウ、夜鴬、鳩笛、ラッパ、太鼓、トライアングル、ガラガラ/2Vl,Vc,Kb
検証:
パルセッリの写本には、弦楽器の編成としてヴァイオリン、ヴィオラ、バス(Violino, e Viola, con Basso)と記されている。これは現在ヴィオラの入らない弦楽四部の編成で演奏されることが多いことから考えると、熟慮が必要である。con Bassoは当時のスタイルで通奏低音であるから、チェロも加わっていると考えるべきである。いずれにせよチロルの片田舎のオーケストラを念頭に作曲した訳で、とりあえずその場にいる弦楽器全員が演奏するというのが自然であり、ヴィオラやチェロをあえて外す必然性はない。
パルセッリの写本ではバイエルン州の著名な保養地ベルヒテスガーデンの玩具店製の以下のおもちゃが指定されている。カッコウ(Kuckuck)、ウズラ(Wachtel)、ラッパ(Trompete)、太鼓(Trommel)、ガラガラ(Ratsche)、雌鳥の笛(Orgelhenne)、トライアングル(Cymbelstern)。実際の演奏では、雌鳥の笛→ナイチンゲール(水笛)のように適時変更される。
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