アレクサンドル・ポルフィリエヴィチ・ボロディン
Borodin, Aleksandr Porfir'yevich
露 1833 - 1887
作曲家。ピアノを母に習う。大学で医学を学び、2年間軍医をした後、1862年からサンクトペテルブルクの内外科アカデミーの教授。大学では化学を教え、自分は「日曜日の音楽家」と称していた。
1862年、ムソルグスキーやバラキレフと交友を結び、「ロシア五人組」に加わる。
とくに室内楽と交響曲の分野で五人組を代表する存在。ロシアの弦楽四重奏曲の創始者。
1877年、旅行中にヴァイマルでリストに会い、リストはボロディンの交響曲第1番を絶賛。この曲はリストの推薦で80年にバーデン・バーデンで演奏され、国際的に有名になる。
交響曲第2番ロ短調は、ロシアの「エロイカ」と称される。オペラ「イーゴリ公」は、ボロディンの死後、リムスキー=コルサコフとグラズノフによって完成された。
有名な「ポロヴェツ人(韃靼人)の踊り Polovetskaya plyaska」は、もともと「イーゴリ公」のバレエ曲。
「中央アジアの草原にて」に見られるように、作品には東洋趣味があり、ロシア民俗音楽と混じり合い、和声法が独特である。
代表作:
小組曲 Petite Suite(ピアノ 1885)
スケルツォ Scherzo(ピアノ)
弦楽四重奏曲 第1番 イ長調
弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調
スペイン風のセレナード Serenata alla spagnola (リムスキー=コルサコフ、リャードフ、グラズノフと共作の「ベリャーエフの名前による弦楽四重奏曲 Quatuor sur le nom de B-la-f」の第3楽章)
交響曲 第1番 変ホ長調
交響曲 第2番 ロ短調
中央アジアの草原にて V sredney Azii (アレクサンドル3世の即位25周年に際して作曲)
交響的スケッチ
交響曲 第3番は未完、グラズノフが管弦楽化。
オペラ「イーゴリ公 Knyaz' Igor'」
作品:管弦楽曲DB

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