Charpentier, Gustave
ギュスターヴ・シャルパンティエ
仏 1860-1956
作曲家。
15歳より製糸工場で会計係として働く。社長ロルティワの後押しで「セレナードの会」を組織。シャルパンティエの音楽の才能に驚いたロルティワの援助でリールの音楽院で学ぶ。ヴァイオリンと和声で賞を獲得、1881年、トゥールコワン市の奨学金を得、パリへの道が拓ける。パリ音楽院に入り、ヴァイオリン、和声法を学ぶ。85年からマスネの作曲クラスに入る。1887年、ローマ大賞受賞。メディチ家の寄宿生となりイタリア各地をまわる。帰国後も盛んに作曲活動を行い、一般にも広く受け入れられた。1902年、女性労働者のための音楽学校、ミミ・パンソン音楽院(Conservatoire Populaire Mimi Pinson)設立、無料で音楽と舞踏を教えた。1912年、フランス学士院会
員。
劇音楽を得意とし、数々の成功を収めた。最も有名なのは「ルイーズ」で、大絶賛され上演され続け、1939年には映画化もされている。作風はベルリオーズ、マスネの影響が濃く、またヴァーグナー的ライトモチーフも用いられる。平凡な民衆の世界を描き、パリの労働者のつましい日常生活を詩情豊かに表現している。
◆カンタータ
ディドン Didon (ローマ大賞受賞作)1885
◆オペラ
ルイーズ Louise 1900
ジュリアン Julien 1913
◆交響劇
詩人の生涯 La vie du poete 1892
◆管弦楽
イタリアの印象 Impressions d'Italie 1887〜90
ミューズの戴冠 Le couronnement de la muse 1898
◆歌曲
ボードレールの悪の華による4つの歌曲 1895
作品:オペラ名曲辞典
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