Gabrieli, Giovanni
ジョヴァンニ・ガブリエリ
伊 c.1557-1612
作曲家、オルガニスト。
アンドレア・ガブリエリの甥。アンドレアに師事した。
1575年、ペストが流行していたヴェネツィアから避難させるため、アンドレアは甥をミュンヘンに送る。ジョヴァンニはラッススのもとで1579年まで宮廷楽団に所属。その後ヴェネツィアに戻り、サン・マルコ大聖堂第2オルガニスト、1585年に首席オルガニストに任命されるが、おじに譲り、アンドレアの生前は第2オルガニストの地位に留まる。1585年から1606年までサン・ロッコ信者会のオルガニストも務めた。
おじアンドレアを讃え、生涯アンドレアを敬愛し、アンドレアの死後も彼の作品の出版を続けた。
自身も作曲家として活躍し、器楽を発展させ、声楽と対等な位置づけを与えた。宗教曲が多いが、オルガン曲をはじめ数多くの器楽曲があり、ヴェネツィア楽派を高みへ導いた。
「ピアノとフォルテのソナタ Sonata pian e forte」は器楽合奏曲における強弱の対比を提示した最も初期の例であり、コルネット、ヴァイオリン、トロンボーンと声部毎の使用楽器を指定したことでも最も古い例のひとつである。
数多くの弟子の中にはドイツ人シュッツがいる。
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