アレクサンドル・コンスタンティノヴィチ・グラズノフ
Glazunov, Aleksandr Konstantinovich
露 1865 - 1936
作曲家、指揮者、教育家。
裕福な旧家に生まれ、幼少から音楽の才能を表し、天才少年として知られた。音楽院には入らず、母のピアノの師であったバラキレフの紹介で、1880年からリムスキー=コルサコフに作曲の個人指導を受ける。
1882年、16歳で作曲した交響曲第1番がバラキレフによって演奏され、大成功をおさめる。この第1番はワイマールのリストにも紹介され、リストの指揮で演奏されたことにより、グラズノフの名は欧州中に広まった。
その後、自作品の指揮をするようになり、国内外で演奏。
欧州、アメリカ、アフリカなどを旅し、各地の民族音楽はその後の作品に影響を与えた。
1899年からサンクトペテルブルク音楽院の作曲科教授、1905〜30年、同音楽院の院長。
晩年はパリに居を定め、ソヴィエト連邦に帰ることなく、パリで没する。
作風は、ロシア五人組の国民楽派的な傾向と、ヨーロッパの伝統的なもの、また各地の民族音楽をつなぐ位置づけであり、ロシア・アカデミズムの創始者と言われる。オペラを書かず、純粋音楽の領域に打ち込んだ。
代表作:
オルガン幻想曲
弦楽四重奏曲 op.1, op.10, op.26, op.64, op.70, op.106, op.107
4人の金管奏者のための四重奏曲 op.38
4本のサクソフォーンのための四重奏曲
ヴァイオリン協奏曲 op.82
ピアノ協奏曲(2曲)op.92, op.100
コンチェルト・バッラータ Concerto ballataハ長調(チェロ、オーケストラ)
サクソフォーン協奏曲
劇的序曲「運命の歌 Pesnya sud'bi」op.84
フィンランド幻想曲 Finskaya fantaziya op.88
カレリアの伝説 Karel'skaya legenda
バレエ「ライモンダ Raymonda」op.57
バレエ「四季」op.67
管弦楽組曲「ショピニアーナ」(バレエ曲「レ・シルフィード」の原型)
交響詩 ステンカ・ラージン op.13
幻想曲 海 op.28
交響的絵画 クレムリン op.30
◆交響曲
第1番「スラヴ Slavyanskaya」op.5
第2番「リストの追悼に Zum Gedachtnis Liszts」op.16
第3番 op.33
第4番 op.48
第5番 op.55
第6番 op.58
第7番「田園 Pastoral'naya」op.77
第8番 op.83
第9番 ニ短調(未完。ジュダンにより完成)
◆ピアノ
組曲「サーシャ」op.2
ソナタ(2曲)op.74, op.75
3つのエチュード op.31
演奏会用大ワルツ op.41
2つの即興曲 op.54
主題とバリエーション op.72
牧歌 op.103
作品:管弦楽曲DB
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