Hildegard von Bingen
ヒルデガルド・フォン・ビンゲン
独 1098-1179
ビンゲンのヒルデガルド。
修道院長、著述家、預言者、神学者、神秘家、医師、作曲家。
貴族出身。
医学関係の論文、聖人伝なども残す。
1136年、ナーエ河畔ディジボーデンベルク尼僧院の院長。
1150年、ルペルツベルク女子修道院を設立。
1165年、ライン河畔リューデスハイム近郊のアイビンゲンの修道院に移る。
歴史上もっとも傑出したドイツ人女性の一人。
自作のラテン語の宗教詩に単旋律を付けた作品が多数現存している。
彼女の歌は、ゲルマン式の典礼聖歌記譜法で記され、作風としてはグレゴリウス聖歌と異なる独自のもので、旋法はグレゴリウス聖歌の旋法組織に当てはまらず、特に聖歌の冒頭において、通常ではみられない広い音域・音程が使われている。
善と悪の決戦における人間の魂を描写した「オルド・ヴィルトゥトゥム Ordo virtutum」は、中世の神秘劇の中でも傑出しており、宗教劇史上の重要作品といわれる。

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