クシシュトフ・ペンデレツキ
Penderecki, Krzysztof
ポーランド 1933-
スコウィシェフスに師事、1954〜58年、クラクフ音楽大学でマラフスキに師事。卒業後そのまま同大学で作曲を教えるようになる。
1959年、ポーランド作曲家同盟の第2回青年作曲家コンクールで「ストロフィ」が第1位、「ダビデ詩篇」と「放射 エマナツィオーネン」が第2位と3作同時受賞、注目される。翌年、ワルシャワの秋音楽祭、ドナウエッシンゲン音楽祭で受賞作その他が初演され、、一躍国際的に有名になる。
1962〜65年、西部ドイツ放送の委嘱で書かれた「ルカ伝による主イエス・キリストの受難と死」は1966年、ミュンスター大聖堂で初演、ルトライン・ヴェストファーレン州芸術賞を受賞、その翌年にはイタリア賞受賞。
1966〜68年、エッセン・フォルクヴァング大学の講師。
ドイツ学術交流会(DAAD)の奨学金を受けてベルリンに滞在。
1972〜87年、クラクフ音楽大学の学長。
ポスト12音技法、トーン・クラスターなどを使った前衛的スタイルで注目され、その後宗教的作風に転換。奏すべき音響の帯域を黒く塗りつぶすなど、グラフィカルな記譜法を用いる。
とりわけ宗教オラトリオ大作により、世界中で高い名声を得る。
代表作品:
放射 エマナツィオーネン Emanacje(弦楽合奏2群)(1959)
広島の犠牲者にささげる哀歌 Ofiarum Hiroszimy tren(1960)
交響曲(5曲)
ダビデ詩篇 Psalmy Dawida(混声合唱、打楽器、チェレスタ、ピアノ2、ハープ、コントラバス4)(1958)
ストロフィ Strofy(ソプラノ、語り、楽器10)
ルカ伝による主イエス・キリストの受難と死 Passio et mors Domini nostri Iesu Christi secundum Lucam(独唱3、語り、混声合唱3群、少年合唱、オーケストラ)(1966)
怒りの日 Dies irae〜アウシュヴィッツの犠牲者にささげるオラトリオ(独唱3、混声合唱、オーケストラ)(1967)
ウトレニア Utrenja (独唱5、混声合唱2群、オーケストラ)
 第1部 キリストの埋葬 Grablegung Christi(1970)
 第2部 キリストの復活 Auferstehung Christi(1971)
コスモゴニア Kosmogonia (国連25周年記念のため。独唱3、混声合唱、オーケストラ)(1970)
マニフィカト(バス独唱、男声7部、混声合唱2群、少年合唱、オーケストラ)(1974)
テ・デウム(教皇ヨハネ・パウロ2世に捧げた。独唱4、混声合唱、オーケストラ)(1980)
オペラ「ルダンの悪魔 Die Teufel von Loudun」
神聖劇「失楽園 Paradise Lost」
作品:管弦楽曲DB
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