シャルル・カミーユ・サン=サーンス
Saint-Saens, Charles Camille
仏 1835 - 1921
作曲家、オルガニスト、ピアニスト。父はカミーユが生まれた年に死去、母と大おばのもとで育ち多面的な才能を発揮。2歳半でピアノのレッスンを、3歳半で作曲を始める。7歳でラテン語を、その他数学や天文も学び、天才少年と呼ばれる。
1848年、パリ音楽院に入学、ブノワにオルガンを、1851年からはアレヴィに作曲を師事。
1851年、オルガン演奏で最優秀賞。1853年から聖メリー教会、1857〜77年には聖マドレーヌ教会のオルガニスト。
1861〜65年、ニデルメイエール音楽学校でピアノ教授。このときの弟子にフォーレがいた。
1867年、パリ万国博覧会の公式コンクールでカンタータ「プロメテウスの結婚」が最優秀賞。
1871年、ビュシーヌとともに国民音楽協会を設立、同時代のオーケストラ作品と室内楽曲の演奏を助成、フォーレ、フランク、シャブリエなどを送り出した。
1877年、リストの協力を得てオペラ「サムソンとデリラ」がヴァイマールで初演。
1881年、フランス芸術アカデミーの会員。
欧州各地、南北アメリカでも喝采を浴びる。 その一方、家庭的問題から失踪、89年、パリを離れ北アフリカ、中央アジアを放浪。各地にちなんだ曲を作る。
1900年、高等士官。
1913年、レジオン・ドヌール勲章を受賞。
1893年、ケンブリッジ大学から、1907年にはオクスフォード大学から名誉博士号を授与。晩年は、「長生きしすぎ」とパリの楽壇では疎んじられたという。
ジャンルを問わない多作家で、音楽の他、文学などの著作もある。ウィーン古典派の伝統による室内楽と管弦楽作品が重要。一般には「動物の謝肉祭」が時代を超えて常に人気を保っている。
代表作:
ピアノ三重奏曲(2曲)op.18(1863)、op.92(1892)
弦楽四重奏曲(2曲)op.112(1899)、op.153(1918)
動物の謝肉祭 Le carnaval des animaux 
◆交響曲(5曲)
第1番 変ホ長調 op.2
第2番 イ短調 op.55
第3番 ハ短調 op.78(オルガン付き)
番号なし イ長調
ヘ長調「ローマの都 Urbs Roma」
◆交響詩
オンファルの糸車 Le rouet d'Omphale op.31
ファエトン Phaeton op.39
死の舞踏 Danse macabre op.40
ヘラクレスの青年時代 La jeunesse d'Hercule op.50
◆協奏曲
ピアノ協奏曲(5曲)
ヴァイオリン協奏曲(3曲)
チェロ協奏曲(2曲)
◆オペラ
黄色の王女 La princesse jaune
銀の音色 Le timbre d'argent
エティエンヌ・マルセル Etienne Marcel
ヘンリー8世 Henry VIII
プロセルピーヌ Proserpine
アスカニオ Ascanio
バルバル Les barbares
エレーヌ Helene
デジャニール Dejanire
サムソンとデリラ Samson et Dalia
◆著作
問題と神秘 Problemes et mysteres(1894)、増補改訂版「まじめな徘徊 Divagations serieuses」(1922)(邦訳「音楽の十字街に立つ」馬場二郎訳 新潮社 1925)
作品:管弦楽曲DB
〜交響曲・協奏曲
〜その他管弦楽曲
 〜声楽作品
作品:オペラ名曲辞典
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