エリック・サティ
Satie, Erik
仏 1866 - 1925
生地オンフルールの祖父母のもとで育つ。1874年、オルガニストのヴィノにピアノを師事。グレゴリオ聖歌、神秘思想も習う。
1878年、祖母の死後、パリで音楽出版業を営む父のところへ移り、1879年にパリ音楽院に入るが、アカデミックな世界に反発、中世の神秘主義などに傾倒。1887年、中退。
「シャ・ノワール(黒猫)chat noir」などのモンマルトルの酒場のピアニストとなり、「ジムノペディ」などを作曲。
1891年、ドビュッシーと知り合い、長い親交が始まる。
1890年代、神秘主義的秘密結社「ばら十字会 Rose-Croix」のための音楽を作曲するが、その後ワーグナー崇拝のこの結社とは決別する。
1893年、架空の「芸術のメトロポリタン教会 Eglise Metropolitaine d'Art」の司祭として、パリの既成芸術界を批判。
1898年にモンマルトルからパリ郊外のアルクイユに移る。
1905〜08年、創設されたスコラ・カントルムで対位法をアルベール・ルーセルに師事。
1916〜17年、ディアギレフ、コクトー、ピカソとバレエ「パラード」を共同製作。
新青年 Nouveaux Jeunes、フランス六人組などの若い作曲家たちの先導者となった他、ケージなどにも影響を与えた。
奇妙なタイトルの作品群は、和音、音階の革新的技法を持つ。作曲傾向は、神秘主義の時代、ユーモアの時代、家具の音楽の時代などいくつかに区分される。
家具の音楽という思想は、環境音楽の先駆けであった。
代表作:
4つのオジーヴ 4 ogives
サラバンド Sarabandes
ジムノペディ Gymnopedies
グノシェンヌ Gnossiennes
なしの形をした3つの小品 3 morceaux en forme de poire
干からびた胎児 Embryons desseches
スポーツと気晴らし Sports et divertissesments
パラード Parade
ソクラテス Socrate
メルキュール Mercure
家具の音楽 Musique d'ameublement
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