Scarlatti, Domenico
ドメニコ・スカルラッティ
伊 1685-1757
アレッサンドロ・スカルラッティの息子。父が楽長をしていたナポリ総督宮廷礼拝堂のオルガニスト兼作曲家。その後ヴェネツィア、ローマでも活躍。1719年ポルトガル王宮廷礼拝堂楽長。王女マリア・バルバラに音楽を教えるようになる。1728年マリア・バルバラがスペイン王家に嫁ぎ、マドリードへ同行。スペイン王妃となったマリア・バルバラの宮廷に晩年まで仕え、マドリードで没する。彼の作品は、少数の教会音楽もあるが、圧倒的多数なのはチェンバロ・ソナタで、555曲あるとされる。ソナタとは言っても短い単一楽章で、手の交差、跳躍など鍵盤音楽としての技巧的な追求がされている。優雅で澄み切った独特の世界を持ち、現在もチェンバロの他、ピアノでも演奏され、コンサートプログラムに取り上げるピアニストも多い。曲の整理番号はロンゴとカークパトリックの2種類があり、LとKで表される。カークパトリックの方が一般的。LかKかを確かめないと、違う曲になるので注意。
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