Scott, Cyril Meir
シリル・メイア・スコット
英 1879-1970
作曲家、ピアニスト、作家。
父は文学者、母は音楽家。
幼い頃からピアノを学び、7歳で初の作曲をする。12歳でフランクフルトのホーホ音楽院へ留学、ウツィエリにピアノを、フンパーディンクに作曲を学ぶ。一時帰国してリヴァプールで学ぶが、クノールに作曲を師事するため再びフランクフルトに留学。
1898年帰国、リヴァプールを拠点として活動。1900年、英雄的組曲、第1交響曲が初演され、1901年、自作のピアノ四重奏曲でピアニストとしてロンドンデビュー。その後も作品はイギリス各地で演奏され、脚光を浴びる。インド哲学、神秘主義に惹かれ、それが反映した作品(1910年のピアノソナタなど)もある。
数多くのピアノ小品では「イギリスのドビュッシー」と呼ばれた。
全音階と印象派的和声が特徴。
文化、哲学に関する著作でも知られる。
◆音楽作品
ピアノ四重奏曲(1903)
弦楽四重奏曲(4曲)(1920,1958,1960,1968)
交響曲(3曲)(1900,1903,1939)
英雄的組曲 Heroic Suite(1900)
ピアノ協奏曲(1915)
ヴァイオリン協奏曲(1928)
チェロ協奏曲(1930)
チェンバロと室内オーケストラのための協奏曲(1938)
オーボエと弦楽のための協奏曲(1948)
オラトリオ「降誕の賛歌 Nativity Hymn」(独唱、合唱、オーケストラ)(1913)
オペラ「錬金術師 The Alchemist」(台本も自作 1925)
バレエ「無能な薬剤師−ブリューゲルによる喜劇 The Incompetent Apothecary. A Breughel Comedy」(1922)
歌曲多数
◆著作
モダニズムの哲学 The Philosophy of Modernism(1917)(邦訳「音楽に関聯せる近代主義の哲学」太田黒元雄訳 第一書房 1926)
音楽−その時代を通した秘められた影響 Music. Its Secret Influences Throughout the Ages
ABC索引へ戻る
50音索引へ戻る
作曲家名簿TOP