ジュゼッペ・タルティーニ
Tartini, Giuseppe
伊 1692 - 1770
ヴァイオリニスト、作曲家、音楽理論家。
両親が聖職者となることを望んだため、コペルの修道士らによる慈善団体で初等教育を受ける。
1708年、修道院生活から離れ、パドヴァ大学に入学、法学を学ぶ。
18歳のとき、聖職にある立場を偽り、エリーザベト・プレマツォーレと秘密裡に結婚し、その結果、町から追放となり、アッシジの修道院に逃れる。ここで3年間ヴァイオリンを独学、またおそらく修道院の楽長であったチェルノホルスキー(ボエーモ神父 Boemo)から作曲を学んだと思われる。また、悪魔が現れて、「悪魔のトリル」で用いた効果を伝えたというのもこのアッシジである。
1716年にはヴェネツィアでヴァイオリニストのヴェラチーニの演奏に触れたことで触発され、さらにヴァイオリンの腕を磨く。
1721年、パドヴァの聖アントニオ大聖堂の「首席ヴァイオリニスト兼楽師長 primo violino e capo di concerto」となる。
1723〜26年、プラハのボヘミア領事キンスキー伯の宮廷音楽家となる。
その後パドヴァに戻り、1727年、「諸国民の学校 Scuola delle Nazioni」と称するヴァイオリン学校を設立。ヴァイオリンだけでなく作曲も教えた。
弓の長さを伸ばすなどヴァイオリンに改良を加え、また、和声学や音響学の研究により差音を発見する。
教育者としても活躍、ヴァイオリン奏法や装飾法の教則本を著した。
作品:
9つのソナタ集(ヴァイオリン、通奏低音またはチェロ)
コレッリの op.5 no.10 からのガヴォットにもとづく38(のちに50)の変奏曲
ヴァイオリン・ソナタ(200曲中、約160曲が現存)
ソナタ「悪魔のトリル Teufelstriller」
トリオ・ソナタ(約50曲)
ヴァイオリン協奏曲(200曲中、約125曲が現存)
作品:管弦楽曲DB
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