ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ
Viotti, Giovanni Battista
伊 1755 - 1824
ヴァイオリニスト、作曲家。
放浪のリュート奏者から学んだという伝説がある。その後、プニャーニに師事。
1775年、プニャーニが率いるトリノの宮廷楽団に入り、1780年にはプニャーニとともにドイツ、ポーランド、ロシア、パリ、ロンドンへ演奏旅行、大成功を収める。
1782〜83年、パリのコンセール・スピリテュエルで演奏し、その後パリにとどまる。
マリー=アントワネット王妃の伴奏者となり、次いでスビーズ公の楽長。
1788年、ヴェルサイユのムッシュー劇場を率いる。
1791年、フェドウ・ド・ブローとともに劇場を設立、1792年、革命前にフランスを逃れてロンドンに移り、1795年にはハイドンと共演。
1797年、キングズ劇場のイタリア・オペラ団のオーケストラでコンサートマスター兼指揮者に就任。
1798年、革命推進派のスパイであるとの疑いがかかり、ハンブルク郊外のシェーンフェルトに逃れる。
1801年、ロンドンへ戻り、音楽活動ではなくワイン取引を行い、作品はパリでの出版となった。
1819年、王政復古後のパリに戻る。パリ・オペラ座とイタリア座の監督に就任、1823年初めに職を辞しロンドンに移る。
タルティーニ以来のイタリアの伝統的演奏スタイルをフランスに根付かせ、パガニーニ以前の最も影響力のあったヴァイオリニストと言われる。教え子にはロード、バイヨ、クロイツェルらがいる。
29曲のヴァイオリン協奏曲のなかで、特にケルビーニに献呈されたイ短調の第22番は発表当初から人気を博した。
代表作品:
ヴァイオリン作品多数
ピアノ・ソナタ(9曲)
ヴァイオリン二重奏曲 op.1-7、op.13
弦楽三重奏曲(36曲)
弦楽四重奏曲(21曲)
ヴァイオリン協奏曲(29曲)
ピアノ協奏曲(10曲。どれもヴァイオリン協奏曲からの編曲)
協奏交響曲 第1番(ヴァイオリン2、オーボエ2、ホルン2、弦楽)
フルート四重奏曲 変ロ長調 op.22 no.1

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