第4幕
アドリアーナはその後舞台からも遠ざかり病の床に伏していた。ミショネは恋心を押さえ今度は慈夫のような気持ちで優しくいたわり公妃へ復讐しようとしているのを止める。一方公妃は復讐のため、あのアドリアーナがマウリツィオの胸に飾ったスミレの枯れ花に毒を仕込みマウリツィオからと偽りアドリアーナに届けさせた。贈り物をこんな形で返され絶望したアドリアーナは花を手に美しいアリア「哀れな葉」を歌う。そしてその花に接吻して暖炉に投げる。その直後に彼女の病気を知ったマウリツィオが訪ねてきて許しをもらい結婚を申し込む。二人は堅く抱き合うが、やっと掴んだ幸せもつかの間、彼女の身体には毒がまわり、マウリツィオとミショネの腕の中に倒れ息を引き取る。(幕)
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