<第2幕>
第1場/牧師館の庭に設置された大テントの中
五月祭当日。演説などしたことのない恥ずかしがり屋なアルバートは、やっとの思いでお礼の言葉を述べる。参加者全員が祝歌<善人アルバート>を歌う。肉屋の店員シッドと恋人のナンシーは、二人でアルバートのレモネードにこっそりラム酒を混ぜた。それを飲んでしまったアルバートは酔っ払ってしまい、そのまま宴会が始まった。
第2場/同日の晩、ヘリング夫人の店
シッドとナンシーは陽気な愛の二重唱を歌っている。そこに酔っ払ったアルバートが二人を目撃し、動揺して歌うアリア<俺が見上げるたびに、なぜ彼女は俺を見つめたのか>。そして彼は「どうしたらみんなのように勇気が出るんだろう」と内気な自分に悲観的になっていた。そしてメイ・キングの賞金を手に持ったアルバートは、何か決心したかのように夜の闇へと消えて行った。
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