1人になったアンジェリカは、いつ私は死んで天国でお前に会えるのかしらと、感動的なアリア「母もなく」を歌う。修道女たちがやって来て、倒れているアンジェリカを助け起こすと、彼女は神の恩寵は天から降りましたといって立ち上がる。そして同僚たちとともに、聖母に祈りを捧げて讃える。やがて修道院が闇に包まれると、アンジェリカは草を摘んで壷の中に入れ、火に当てて煮立てる。彼女は同僚たちに別れを告げ、神秘的ともいえる恍惚感に満たされて毒薬を呷る。一瞬我にかえったアンジェリカは、自殺の罪を犯したことを聖母に詫び、助けたまえと祈る。すると遠くの方から天使の歌声が聞こえ、光で一杯に満たされ奇跡が起こる。小さな礼拝堂の扉が開き、亡くなった彼女の子供を連れた聖母があらわれる。聖母は死んで行く母親の方に子供を押しやり、アンジェリカは幸せそうな表情で息を引き取る。天使たちの歌声が高らかに響き渡り、奇跡が益々光り輝いて幕となる。
(C) 出谷 啓
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