第１幕 第１場
ウィンザー城のアンナの居間の控えの間
家臣達が王を探している。国王エンリ−コに新しい愛人が出来、王妃アンナに冷たくなったようだと人々が噂している。アンナの女官ジョヴァンナが呼ばれる。彼女はひそかに国王エンリーコ8世の愛人であった。アンナはジョバンナに近頃王が顧みなくなったと嘆く。そしてジョバンナに｢この苦しみを見て、もし王座への誘惑があってもはかない希望を抱いてはいけない｣と諭す。良心の呵責に悩むジョバンナの元に国王が忍んでくる。国王はアンナと離婚し、次の王妃の座を与えようとほのめかす。ジョバンナは罪におののく。
第２場ウィンザー城内の庭園
国王の特赦でアンナ王妃の初恋の人パーシー卿が帰国を許された。しかしこれはアンナとの離婚を望む国王が仕掛けた罠であった。
パーシー卿はアンナの兄ロシュフォーと再会を喜び合い、アンナと別れていた日々の辛さを歌う。国王は腹心のエルヴェイに二人を見張らせ、王の狩が始まる。
第３場アンナの居間の控えの間
音楽師のスミートンが、アンナ王妃への秘めたる想いを歌う｡スミートンが以前盗んだアンナの肖像画を戻しておこうとしているところへ、アンナとパーシー卿が現われ、スミートンは物陰に隠れる。パーシー卿はアンナへの想いを打ち明けるが、アンナはこれを拒絶する。二度と会わないというアンナにパーシー卿は剣を抜いて自殺しようとするが、スミートンが飛び出してこれを止める。アンナ王妃は気を失い、見張り役のハ−ヴィーの知らせで国王もやって来る。正気を取り戻したアンナの申し開きも聞かず、国王はアンナ王妃以下３人を反逆罪で拘禁する。
第２幕
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