アポロとヒュアキントス
第1幕
ラケダイモンの王オエバルスの宮廷、オエバルス王とその娘メリア、王子のヒュアキントス、そしてヒュアキントスの友人のゼピュロスらが太陽神アポロに捧げる儀式の準備をしている。しかしゼピュロスだけは、この儀式を快く思っていない。天空は突如嵐となり、稲妻の一撃が祭壇に落ちた。オエバルス王は、これは神の怒りだとおののくが、ヒュアキントスは、最後には神は我々に微笑むと楽観的だ。(アリア:しばしば神々は、恐れを抱かせる)そこへ羊飼いの姿のアポロが現れる。彼は父である主神ゼウスの怒りを買い、流浪の旅の途中であった。アポロは、自分を受け入れてくれるならば、この国を守ると申し出る。(アリア:私アポロが羊飼いとして羊の群れを守ろう)王娘メリアは、アポロの美しさに魅せられ、またヒュアキントスもアポロの優しい言葉に幸福だ。しかし唯一ゼピュロスは、ヒュアキントスを奪われるという嫉妬心を押さえられない。
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