【基礎データ】
アリアーヌと青ひげ
Ariane et Barbe-Bleue
作曲:ポール・デュカス
Paul Dukas(1865~1935)
原作:シャルル・ペロー/Charles Perrault(1628~1703)民間伝承からなる散文集「寓意のある昔話、またはコント集」より「青ひげ」
台本:モーリス・メテルラーンク/Maurice Maeterlinck(1862~1949)童話「アリアーヌと青ひげ、あるいは無用なる解放」(フランス語)
初演:1907年5月10日,パリ,オペラ・コミック座
演奏時間:1時間55分(第1幕32分,第2幕37分,第3幕46分)
時と場所:時は未定、青ひげの城の中
楽器編成:3Fl(2Pic),2Ob,E.H,2Cl,Bs-Cl,3Fg(K-Fg)/4Hr,3Tp,3Tb,Tub,/Tim,Perc(G.C,Cel)/2Hp/Str
概説:1697年にシャルル・ペローが発表した散文集に収められた「青ひげ」をもとに、モーリス・メテルラーンクは「無用なる解放」という副題をもった独自の「青ひげ」を作り上げた。その台本に惹きつけられたデュカスは、約7年の歳月をかけて「アリアーヌと青ひげ」を完成させた。この作品は、デュカスにとって唯一のオペラであり、20世紀のフランスを代表するオペラである。作品発表後、デュカス自身がこの作品について解説している「解放を望むものは誰もいない。自由という名の荷物は重く、誰しも日常的な隷属を好むのである。それに誰にも人を助けることはできず、自分自身を救う可能性があるのみである。」メテルラーンクの用意した結末に考えさせられるオペラである。
by MI
最終更新:2009年6月19日

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