第2幕 第1場/宮廷の裏庭
 夜更け。ポリネッソ公爵はアリオダンテに婚約者の不貞を目撃させようと、ジネーヴラ王女の格好をしたダリンダとの密会を見せ付ける。暗がりですっかりダリンダをジネーヴラだと勘違いしたアリオダンテは、絶望して自らの命を絶とうと剣を構えるが、弟のルルカニオがこれを見付け彼を止める。アリオダンテは「不実な女よ、情夫と戯れるがいい Scherza infida in grembo al drudo」と苦悩する気持ちを歌うと宮廷を去り、それを知ったポリネッソは「旨くいった」とほくそ笑む。
第2場/宮廷の一室
 姿を消したアリオダンテの身を案じている王の許に、側近のオドアルドがやって来て「アリオダンテが死んだとの噂があります」と告げる。ジネーヴラはショックで倒れ、ダリンダに付き添われ退室する。更にアリオダンテの弟ルルカニオが現れ「兄は王女に裏切られて死んだのだ!」とジネーヴラの不貞を告白したので、王は不実な娘に激怒しその場を立ち去る。戻って来たジネーヴラは身に覚えのない罪と愛する人の死を嘆き悲しみ、それを見たダリンダは漸くポリネッソの策略に気付いた。(良い夢と悪い夢の精が出て来て踊る)

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