【基礎データ】
アルミーダ
Armida
作曲:フランツ・ヨーゼフ・ハイドン/Franz Joseph Haydn(1732-1809)
台本:ヌンツィアート・ポルタ/Nunziato Porta
イタリア語
この台本は、デュランディ/Durandiとデ・ロガティ/De Rogatiの書いた二つの台本から作られた、アントニオ・トッツィ/AntonioTozziの「リナルド/Rinald」を元に書かれている。
原作:トルクアート・タッソ/Torquato Tasso(1544-1595) 叙事詩「エルサレム解放/Jerusalem Delivered/La Gerusalemme liberata」イタリア語(1575年)
初演:1784年2月26日,ハンガリー、エステルハーザ宮廷劇場/Esterhaza Court Thatre
演奏時間:序曲6分、第1幕第1場22分,第2場13分,第3場15分
第2幕第1場32分,第2場12分
第3幕第1場24分,第2場6分
合計約2時間10分
楽器編成: (序曲)1Fl,2Ob,2Fg/2Ht/Str
概説:「アルミーダ」はハイドン最後にして最高傑作のオペラと言われている。主人公アルミーダの歌うアリアは、ふんだんなコロラトゥーラと歌手の技を堪能出来るばかりか、時には戦闘的に、時には悲しく愛を歌う傑作揃いである。また騎士リナルドが愛と忠義の間で逡巡する姿は、生身の人間として大変リアルに描かれていて興味深い。原作であるトルクアート・タッソの叙事詩「エルサレム解放」は、ヘンデル、ロッシーニ、ブラームス、ドヴォルザーク等多数の作曲者によってオペラ化されている人気の題目である。タッソは当時イタリアの有力な貴族であったエステ家に厚遇された高名な詩人であったが、この「エルサレム解放」をきっかけに精神に異常をきたしたとして幽閉され、脱走するが、その後7年間にわたり病院に収容された。退院後は放浪生活に入り、晩年、教皇に桂冠詩人に叙されるも、冠位受け取りを目前に没した。その劇的な運命はこれもゲーテをはじめ多くの作品の題材となっている。
by MI
最終更新:2009年8月22日

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