第3幕/供儀者の宮殿
 アティスが部屋で1人思い悩んでいる所へ、友人のイダスとその妹ドリスがやって来て「サンガリードが、セレニュス王との結婚を止めたいと言い出した」と告げ帰っていく。その後自分の本心と王への忠誠心、どちらを取るかで益々悩むアティスは、突然睡魔に襲われる。シベル女神が眠りの精に頼み、アティスを眠らせ夢で自分の想いを伝えるためだ。夢に中では夢の精がシベルの愛を伝え、悪夢の精が「その愛を裏切ったら恐ろしい目に遭うぞ!」と凄む。夢から醒めたアティスの目の前にはシベルがいて、彼の本心を知るために夢の内容を聞き出そうとするが、そこへサンガリードが駆け込んで来る。サンガリードはシベルに「セレニュス王との結婚を取りやめにしてほしい!」と願い出ると、アティスも一緒にそれを願うので、シベルはアティスの心が自分にはなく、このサンガリードにあるのだと気付く。しかしシベルの気持ちを知ってしまったアティスが、サンガリードに向かい「2人が愛し合ってる事実をシベル女神には明かさないように」と言うので、サンガリードはそれをアティスの裏切りだと勘違いしてしまう。
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