【基礎データ】
ベンヴェヌート・チェッリーニ
Benvenuto Cellini
作曲:エクトル・ベルリオーズ/Hector Berlioz(1803~1869)
台本:レオン・ド・ヴァイイ/Leon de Wailly、オーギュスト・パルピエ/Auguste Barbier、フランス語
原作:ベンヴェヌート・チェッリーニ/Benvenuto Celliniの「自叙伝」
初演:1838年9月10日、パリ/Paris、オペラ座/L'Opera、改訂稿、1853年3月20日、ドイツ、ヴァイマル/Weimar、公国宮廷劇場/Weimarer Musiktheater
演奏時間:序曲9分、第1幕:第1場34分,第2場21分,第3場22分、第2幕:第1場28分,第2場38分,第3場10分、合計約2時間42分
楽器編成:2Fl(Pic),2Ob,EH,2Cl(Bs-Cl),3Fg/4Hr,3Tp,2Cort,3Tb,Tub/Tim,Perc/2Hp,2Gtr/Str
概説:「ベンヴェヌート・チェッリーニ」はベルリオーズにとって1作目のオペラである。16世紀に実在した大彫刻家チェッリーニの自叙伝を基に1834年に制作にとりかかり、1838年に完成した。同年オペラ座で初演を迎えるが、大失敗に終わる。失敗の原因は筋立ての悪さと、当時ベルリオーズがパリの音楽界で反感を持たれていたためとされている。その後も四回程の公演でお蔵入りとなり、現在は序曲が演奏される程度であるが「多彩な思想、豊かな活力、輝かしい色彩あふれた作品であり、もっとよい運命をたどるべき作品」と語った本人の回想録の言葉に異論の余地はない。
by MI
最終更新:2010年5月28日

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