ラ・ボエーム
La Boheme
ジャコモ・プッチーニ
Giacomo Puccini
伊/1858-1924
初演:1896年2月1日トリノ・レッジョ劇場。指揮は29歳のトスカニーニ
台本:伊/ジュゼッペ・ジャコーサ/Giuseppe Giacosa(1847-1906)、ルイージ・イリッカ/Luigi Illica(1857-1919)
演奏時間:
第1幕40分/第2幕20分/第3幕25分/第4幕25分/合計約1時間50分
楽器編成:
Picc,2Fl,2Ob,EH,2Cl,Bass-Cl,2Fg,4Hr,3Tp,3Tb,Bass-Tb,Tuba,Tim,Tamburo(SD),Bicchieri(コップ),Triang,Cym,GC,Xyl,Carillon(Glocken),Campanelle,Hrp,Str
舞台上:4Pifferi(Picc),6Tp,6Tamburi(SD)
概要:
歌劇「ボエーム」(プッチーニ)
 ボエームというのは、本来のフランス語ではジプシー(ロマ)のことで、フランス人は彼らがボヘミア(現代のチェコ)から、流れて来たものと考えていたからだといわれている。だが19世紀も後半になると、ボエームとかボヘミアンという言葉は、堅苦しい習慣に左右されずに、自由気ままに生きる、芸術家気取りの人間を指す言葉に変わって来た。ミルジュの小説を原作にしたこのオペラも、若い芸術家の卵たちの生活と、懸命に生きるお針子との純愛物語になっている。プッチーニが、この題材をオペラ化したのは、自分も青年時代に、マスカーニと同居しながら、同じような貧乏生活を経験したからだといわれている。そして1895年の秋頃には完成し、翌96年の2月1日に、当時29歳の若手だった、トスカニーニの指揮によって、トリノのレッジョ劇場で初演されたのだった。
(C)出谷 啓
最終更新:2009年5月1日
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