第2幕
婚約者を失って悲しむボリスの娘クセーニャ。乳母はこれを慰めて「蚊の歌」を歌う。クセーニャの弟フョードルも手拍子で愉快な歌で加わる。そこへボリスが登場して娘をいたわり地図を見ながらフョードルに「この広いロシア全土がやがてお前のものになる」と語る。そして「私は最高権力を握ったが」と歌い、自ら犯した罪に苦しむ。そこへシェイスキー公が杯ってきて死んだはずのドミトリーと名乗る男が現れポーランドの支援を得てリトアニアの国境に迫っていると知らせる。これを聞いて愕然とするボリス。彼は胸の苦しみにもだえつつドミトリーの幻影におびえながら神に許しを乞う。
つづく

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