売られた花嫁
スメタナ
Smetana Bedrich
チェコ/1824-1884
台本:カレル・サビナ/Karel Sabina(1813-1877)
初演:1866年5月30日/プラハ/チェコ仮劇場
ドイツ語での初演ウィーン1893年
演奏時間:序曲約6分
第1幕約40分、第2幕約34分、第3幕50分、合計:約2時間10分
上演されるオペラのほとんどが伊語であった当時、各民族の言葉でオペラを作るという先駆けとなった作品。チェコ語で書かれた、チェコのオペラの代表作。民族の色彩を色濃く出し、音楽にも民族舞踊を取り入れるなど、チェコ音楽の父と呼ばれるスメタナならではの作。陽気な筋立てでハッピーエンドの台本で、万人に愛される内容。民族音楽一辺倒ではなく、あくまで古典派、ロマン派のスタイルを保ち、それによって、チェコの音楽世界に閉じこもることなく、欧州の音楽という大きな枠にチェコ音楽を融合させている。当初は台詞が挟まる形式であったが、何度かの改訂の後、台詞をレチタティーヴォとした。チェコ語での上演の他、独語版による上演も早くから行われ、普及に役立った。序曲が特によく知られ、単独で演奏されることも多い。
最終更新:20100612
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