W.A.モーツァルト
オペラ・ブッファ
カイロの鵞鳥(ｶﾞﾁｮｳ)K.422
２幕７曲（未完）
L'oca del Cairo
台本:ヴァレスコ/Giovanni Battista Varesco
作曲:1783年7月ザルツブルク〜10月ウィーン
初演:1860年4月フランクフルト(演奏会形式)
舞台初演:1867年パリ(ﾌﾗﾝｽ語版)
楽器編成：2Ob,2Fg/2Hr,2Tp/Str
演奏時間：40分
概略：
1783年の｢後宮からの誘拐｣の成功で、モーツァルトは宮廷歌劇場支配人のオルジーニ=ローゼンベルクから皇帝ヨーゼフ2世のためのオペラ･ブッファの作曲を打診された。モーツァルトはウィーンの聴衆が特に好んでいたイタリアのオペラ･ブッファの作曲を喜んで受けた。早速100以上の台本を探し、その中には後に作曲されるフィガロの結婚やドン･ジョバンニ等もあったが、結局イドメネオの台本を書いたザルツブルクのヴァレスコに依頼する。ヴァレスコの台本に少々の疑問はあったが、モーツァルトは早速作曲に取りかかった。しかし塔に閉じこめられるチェリドーラとラヴィーナの扱いについてヴァレスコの台本に納得がいかなかったモーツァルトは、結局1784年のはじめには作曲を中断し、以後再開することはなかった。
最終更新：20040510
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