カプリッチョ:あらすじ
1775年頃、パリ郊外の城。ロココ風のサロン。音楽家フラマンと詩人オリヴィエは、二人とも若くして未亡人となった伯爵夫人マドレーヌに恋している。二人は伯爵夫人がどちらを選ぶかで言い争っているが、論争は次第に「音楽か言葉か」ということにまで発展、ここに劇場支配人のラ・ロッシュが加わり、大オペラ論争となる。三人が去ると伯爵夫人と兄の伯爵が登場。音楽を賛美する伯爵夫人を兄がからかうと、伯爵夫人は逆に、兄が女優のクレロンにぞっこんなので、戯曲の方が好きなのね、と冷やかす。皆で伯爵夫人の誕生日のパーティーの打ち合わせをしているところに、パリから女優のクレロンが到着する。伯爵はクレロンと、オリヴィエの書いたソネット(14行詩)を朗読する。二人が去ると、オリヴィエは今一度伯爵夫人にそのソネットを朗読するが、途中からフラマンがクラブサンで即興の伴奏をつける。フラマンは隣室で作曲にとりかかる。二人きりになったチャンスを逃さず、オリヴィエは伯爵夫人に愛を告白する。フラマンが戻り、完成したばかりのソネットを歌う。伯爵夫人は、音楽が詩に輝きを与えたと言うが、オリヴィエは詩が傷つけられたと嘆く。オリヴィエが劇場に去った後、フラマンは伯爵夫人に愛を告白する。彼女は明日の11時に書斎でと答える。兄の伯爵が戻ると、伯爵夫人は二人からの愛の告白を受けたと相談する。
つづく
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