カヴァレリア・ルスティカーナ
Cavalleria Rusticana
ピエトロ・マスカーニ/Pietro Mascagni
伊1863-1945
初演:1890年5月17日/ローマ・コンスタンツィ劇場
台本:トッツェッティ/Giovanni Targioni Tozzetti/メナッシ/Guido Menasci/伊語
演奏時間:約1時間10分
楽器編成:
2Picc,2Fl,2Ob,2Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb,Tuba/Tim,G.C.,SD,Cym,TT/2Hrp,Str
On stage:Org,Hrp,Bell
概説:
一介の無名のピアノ教師に過ぎなかったマスカーニは、1888年25歳のとき、ローマの楽譜出版社が募集した1幕物のオペラに応募し、見事グランプリを獲得した。それがこの作品である。原作はジョヴァンニ・ヴェルガの小説で、マスカーニの友人トゥツェティとメナーシがオペラの台本に脚色した。題名の「カヴァレリア・ルスティカーナ」とは、直訳すると「村の騎士道」という意味である。シチリア島を舞台に、血生臭い三角関係をテーマに悲劇が展開されるが、こうした現実主義を前面に押し出したオペラを、ヴェリズモ・オペラという。激しい感情の葛藤をリアルに描く、現代劇を中心にした作品が多い。マスカーニはこのほかにも、「友人フリッツ」や、日本を舞台にした「イリス」なども世に送り出したが、この「カヴァレリア・ルスティカーナ」を凌駕するオペラは残さなかった (C)出谷 啓
最終更新:2010年7月25日
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