<第2幕>
コッペリウス博士の家の中。部屋には大きな機械仕掛けの人形などが並んでいる。娘たちは、人形を動かし始め、いたずらを始めた。棚の中を開けてみると、コッペリアがいた。スワニルダは話しかけたり、服を引っ張ったりするが、全く反応がない。実はコッペリアも博士が作った人形の一つであった。ここで流れる曲は組曲では「夜想曲」として知られている。この時、博士が帰宅する。娘たちは急いで逃げるが、スワニルダは逃げ遅れ、コッペリアがいた棚へ隠れる。そこへ梯子から上がってきたフランツが現れる。フランツを見つけた博士は、最初フランツを追い出そうとするが、ある事を思いつき、眠り薬の入った酒を勧め、振舞う。フランツを泥酔させて「魔術」をかけた。それはフランツの魂を取り出して、コッペリアに与え本物の人間にしようという企みであった。しかし、そのコッペリアは、人形になりすましたスワニルダだった。ここで有名な踊り、スワニルダの踊り<自動人形の踊り>ここでは人形のようにぎこちなく手足を動かす場面とスワニルダ自身のお茶目な部分の演技や表現のコンスラストが見所の一つ。コッペリウス博士は驚くが、カーテンの奥にコッペリアの人形が服をはぎとられて転がっているのに気づき、やはり人形に命を吹き込むことはできないのかと悲嘆にくれる。最後にフランツは目を覚まし、コッペリアの正体を知ってしまう。
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