【基礎データ】
ドン・キショット
(ドン・キホーテ)
Don Quichotte
作曲:ジュール・エミール・フレデリック・マスネ
Jules Emile Frederic Massenet (1842-1912)
台本:アンリ・カーン/Henri Cain、フランス語
原作:ミゲル・デ・セルヴァンテス/Miguel de Cervantes 「ドン・キホーテ/Don Quixote」を基に書いた、ジャック・ル・ロラン/Jacques Le Lorrain 韻文劇「面長の騎士/Le chenalier de la longue figure」
初演:1910年2月19日、モンテカルロオペラ座/Monte Carlo Opera
演奏時間:第1幕32分,第2幕17分,第3幕16分,第4幕33分,第5幕10分、合計約1時間48分
楽器編成: 2Fl,1Pic,3Ob(EH),3Cl(Bs-Cl),3Fg/4Hr,3Tp,3Tb,Tub/Tim,Perc/2Hp/Guitr/Str
概説:マスネは実に25ものオペラを作曲していて、この「ドン・キショット」は21番目の作品である。1910年2月にモンテ・カルロで初演が行われ、同じ年の12月にパリでも上演された。主演は当時伝説的ロシアの名バスのシャリャーピンで、録音に残された死の場面は歴史的にも貴重な遺産と言われている。このオペラの上演数は約35年の間に60回程度で、近年マスネ人気が復活を遂げるまで忘れられていたが、現在は美しいフレーズの数々が織りなすこの作品は、最も愛されるマスネの最高傑作の一つとなっている。原作はスペインで17世紀初めに書かれたセルヴァンテスの不朽の名作「ドン・キショット」をもとに、フランスの劇作家ジャック・ル・ロランが書いた韻文劇をアンリ・カーンが台本化したものである。
by MI
最終更新:2009年12月18日

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