第4幕 ドゥルシネの家のパーティー
パーティーでドゥルシネは退屈な婚約者達を前に「最初のそれより暗い雰囲気をもつ」を歌う。そしてもっと刺激的な生活に憧れ「愛の日々が過ぎ去ってしまった時には」に続き「愛の喜びだけを思い描こう」と歌う。遣いのサンチョが現れ、盗賊を倒したキショットの到着を知らせる。キショットは意気揚々と「忠実な働きに対する報酬として夢の島をやる」とサンチョに約束する。パーティーの客達はすっかりドゥルシネの求婚者きどりのキショットを嘲笑っている。そこにドゥルシネが現れるとキショットは得意げに盗まれたネックレスを渡す。するとドゥルシネは大声をあげて喜び、キショットを抱きしめる。キショットは大真面目でドゥルシネに結婚の申し込みをする。キショットの誠意にいたたまれなくなったドゥルシネは丁重にそれを断り、心優しい老人を弄んだことを悔いて「そう、私はあなたの優しさに胸を痛めています」と謝り、美しい二重唱となる。悲しみながらもドゥルシネを諦めたキショットはそれでも彼女の正直さを褒め称える。ドゥルシネが去り、客の冷笑を浴びる優しい主人キショットを守るため、サンチョは「笑え、笑え、哀れな空論家を」と歌い、一生懸命に辛辣な言葉でやり返す。そして二人はパーティー会場から立ち去る。
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