第2幕 優雅な館
舞台裏から「輝かしい夜、人生を楽しもう!明日は皆死ぬことに」と合唱が聞こえてくる。エドガールが物憂げに登場し「快楽の宴よ!僕の心はもう肉欲の快楽に結びつくことはなく、僕を愛してくれた天使の横顔が浮かんで見える」と歌う。エドガールの愛が冷めたことに気付いたディグラーナが逆上し「父親の家を焼き、故郷を捨てて来たのだから、私から離れたら物乞いになるしかないのよ」と罵倒すると、怒ったエドガールは「黙れ、悪魔!僕は君から逃げられないのか?」と言い返す。ちょうどその時、兵士の一団が城の門前を通って行く。エドガールは天の助けとばかりに入隊志願を決め、兵士達に近づき葡萄酒を差し出す。すると驚いたことに、そこには兵士になったフランクの姿があった。エドガールは走り寄り、フランクに許しを乞う。意外にもフランクは「卑しい恋から救ってくれた」と感謝し、エドガールの入隊の申し出に感極まって男同士固く抱き合うと「今や心の中には聖なる祖国がある!」と意気投合する。ディグラーナが追いすがり「あたしを見捨てないで!あなたなしで生きられない!」と哀願するが、エドガールは「僕がきみを忘れられるように、きみも僕を忘れるだろう!」と言い捨てて去って行く。残されたディグラーナは復讐を誓う。

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