フィガロの結婚 K.492
Le Nozze di Figaro
オペラ・ブッファ
W.A.モーツァルト
台本:伊語/ロレンツォ・ダ・ポンテ/Lorenzo da Ponte(1749-1838)
作曲:1785年10月〜1786年4月29日
初演:1786年5月1日ウィーン・ブルク劇場
演奏時間:
序曲:第1幕1時間/第2幕約50分/第3幕約45分/第4幕約45分/約3時間20分
CDは160〜180分
楽器編成:2Fl,2Ob,2Cl,2Fg,2Hr,2Tp,Tim,Str
概要:
歌劇「フィガロの結婚」(モーツァルト)
このオペラはフランスの劇作家、ボーマルシェの戯曲を原作に、ダ・ポンテが台本を書いたもので、劇の内容としては後にオペラ化された、ロッシーニの「セビーリャの理髪師」の後編に当たる。劇としては支配階級である貴族が、庶民の代表ともいうべき、フィガロやスザンナに、やり込められるという中身が、過激で反体制的であるとの理由で、ウィーンでは上演が許可されず、その代わり内容を幾分和らげて、オペラにするならば、上演が許されることになり、モーツァルトが作曲の筆をとり、1786年の5月1日に、ウィーンのブルグ劇場で初演されたのである。実際に上演をみた皇帝は、「ブラヴォー」を連発して喜んだと伝えられるが、本当に上演が大成功で迎えられたのは、チェコのプラハでの上演のときだった。典型的なイタリア風のオペラ・ブッファで、モーツァルトの人間観察が、見事に生かされた最高の傑作といえる。
(C)出谷 啓
最終更新:2008年12月20日
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