第4幕 カサブランカ
酒場で妖艶な魅力を振りまくジュディッタは人気の歌姫になっていた。そしてアニータはジュディッタの付き人として働いていた。酒場の支配人はジュディッタに夢中になっているバルモア卿を客としてとるように催促していたが、ジュディッタは個人の客を取ることを拒んでいた。ある日、化粧直しをするジュディッタの楽屋に、懐かしいピエリーノがアニータを迎えにやって来る。果物屋が成功し、二人はやっと一緒に暮らせると喜びあう。そんな二人を残しステージに向かうジュディッタは、バルモア卿の前でますます妖しく歌い、とうとう客としてバルモア卿を受け入れてしまう。しかし皮肉にも、その日帰省したオクターヴィオがジュディッタを探して酒場を訪ねて来る。近づいて来た酒場の女は、今ジュディッタは客をとっている最中で、彼女のような人気者は真珠のネックレスでも贈らないと相手になってもらえないと話す。オクターヴィオは信じようとしないが、ちょうど奥の部屋から現れたジュディッタが、真珠のネックレスを受け取るところを目撃してしまう。オクターヴィオは愕然と座り込むばかりだった。
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