〈第2幕〉
ギービヒ家の館の前。
第1場:ハーゲンの夢の中に父親のアルベリヒが出てくる。アルベリヒはハーゲンに指環の奪還を改めて求めるが、ハーゲンはすでに決意を固めている。
第2場:夜が明けてジークフリートが戻って来ると、ハーゲンに首尾よくブリュンヒルデを連れてきたことを伝える。邪推をするグートルーネとジークフリートの浅薄なやりとり。
第3場:ハーゲンは二組の婚礼の準備のために、ギービヒ家の家臣たちを呼び集める。やがて、グンターとブリュンヒルデ、ジークフリートとグートルーネが登場。ブリュンヒルデはジークフリートがグートルーネと一緒にいるのを見て愕然とする。さらに彼の指に指環を認めると、自分を襲ったのは変装したジークフリートだったことに気がつき、一同の前でジークフリートの裏切りを訴える。ジークフリートはハーゲンの槍にかけて潔白であると宣誓するが、ブリュンヒルデも同じ槍にかけて彼の誓いが偽りであると宣言する。一同は混乱のうちに退出。ブリュンヒルデ、グンター、ハーゲンの3人だけが残る。
第4場:ハーゲンはブリュンヒルデの味方をするふりをして彼女に近づき、ジークフリートの背中が急所であることを聞き出してしまう。ハーゲンは一同の前で面目を失ってしまったグンターにジークフリートの殺害を提案する。グンターは躊躇するが、自分の体面を守るために結局これに賛同する。ブリュンヒルデもジークフリートの裏切りに対する復讐のために彼らに同調する。
(C)吉田 真
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