【基礎データ】
グスターヴォ3世
Gustavo Terzo
ジュゼッペ・ヴェルディ
Giuseppe Verdi(伊1813-1901)
台本:アントニオ・ソンマ
Antonio Somma(伊語)
原作:ウージェーヌ・スクリーブ「グスタフ3世」または「仮面舞踏会」より
Eugene Scribe
初演:
Apollo Theater
演奏時間:(第1幕50分、第2幕30分、第3幕50分) 合計約2時間10分
楽器編成:3Fl(Pic),3Ob(EH),2Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb,Tub/Tim,Perc/Hp/Str/Banda
概説:原作はスウェーデン国王グスタフ3世(1771-1792在位)が、1792年に仮面舞踏会で暗殺された史実を元に書かれている。占い師ウルリカ、アンカストレム伯爵、リッビング、ホンルンは実在の人物。一方、アメリアやオスカルはオペラとして成立するための創作。「グスターヴォ三世」(以下「G3」)は1857年ナポリで上演が予定され、全曲がほぼ完成されていたが、ナポリ当局の検閲により上演が中止となった。ヴェルディは本意ではなかったものの、舞台をアメリカに変更、音楽も多少手を入れ、1859年ローマで上演されたのが、「仮面舞踏会」。このように「仮面」の原典版ともいえる「G3」は実際には上演されなかった。「G3」は、ヴェルディ没後 200 周年を機に、ナポリで発見された検閲以前の『仮面の復讐〜グスターヴォ3世』の原稿を元に、2002年スウェーデンで初演された。日本初演は2023年11月日本橋オペラ研究会、指揮佐々木 修。
最終更新:2023年10月21日
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