【基礎データ】
ヘンリー8世/Henry VIII
作曲:カミーユ・サン=サーンス/Camille Saint-Saens(1835~1921)
原作:シェークスピア/Shakespeare「ヘンリー8世/Henry VIII」にジョン・フッレッチャー/Jhon Fresherが加筆した戯曲と、スペインの作家ペドロ・カルデロンの戯曲「英国の離教」/Pedro Calderon「El cisma en Lngterra」
台本:ルネサンス劇場支配人レオンス・デロワイヤ/Leonce Detroyat、詩人アルマン・シルヴェストル/Armand Silvestre(フランス語)
初演:1883年3月5日パリ、オペラ座
演奏時間:3時間45分(第1幕45分,第2幕1時間40分,第3幕35分,第4幕第1場15分,第2場30分)
楽器編成:3Fl(Pic),3Ob(EH),3Cl(Bs-Cl),2Fg/4Hr,2Tp,2Cort,3Tb,Tub/Tim,Perc/2Hp/Str
概説:この作品はサンサーンスにとって5曲目のオペラである。台本に魅せられたサンサーンスは資料を集め綿密な時代考証を重ね、1881~1882年にかけて作曲にあたった。暴君ヘンリー8世がローマ・カトリックから離脱し英国教教会を樹立し、教会の長として君臨する経緯を、その主な原因になった最初の2人の妻、キャサリン王妃とアン・ブリンの悲劇を軸に描いている。宗教問題に大きくかかわるこの作品は教会の名オルガニストであったサンサーンスが得意とする教会音楽の聞かせどころも多く、合唱とオーケストラの荘厳な響きが名アリアと共に感動的作品である。
by MI
最終更新:2009年2月26日
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