第4幕 
第1場 森の中
小作人たちを引き連れたソビーニン一行は森のなかで嵐に会ってしまう。しかしソビーニンは小作人たちを励まし、悲愴な決意を「兄弟たちよ、嵐の中へ」で歌う。
第2場 修道院の門
スサーニンからの言いつけ通り、ヴァーニャは必死に修道院へ向かう。途中馬を失い、歩き続けやっと修道院に辿り着き門を叩く。現れた修道士らに皇帝に迫る危険を知らせ「私の哀れな馬は野原で倒れた」と歌う。
第3場 森の中
一方深い森の中を彷徨いながら、夜になっても皇帝の元に到着しないことに腹を立てたポーランド兵達は、野営を決め眠りにつく。一人まんじりともしないスサーニンはやがて策略がばれ、死が訪れることを思いながら、じっと夜が明けるのを待っていた。心の中で家族に別れを告げ「我が夜明けよ、早く来い!」と切なる祈りを歌う。怪しみ出したポーランド兵の拷問を受けるスサーニンは、夜が明けゆく中で修道院に着いたであろうヴァーニャを思い、これが策略である事を告げる。その直後ソビーニン率いる小作人達が到着し、ポーランド兵を襲撃するが、時すでに遅くスサーニンは息絶えていた。
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