第2幕 エンツオの船の上
密偵バルナバが船上で「ああ魚師よ、餌を沈めよ」を歌いだし、エンツオとラウラに罠をかけた事を暗示する。エンツオは恋しいラウラを待ち出港準備を進めている。水夫たちを船室に下ろし独り甲板に立ち、アリア「空と海」でラウラへの熱い想いを歌う。そこへバルナバに連れられてラウラがやって来る。かつての恋人同士は「ああ、恐れないで」と変わらぬ愛を歌う。エンツオが船室に降りラウラが一人になると、隠れていたジョコンダが現れる。恋敵となった2人は「私はそこで待っていました」を二重唱し、互いの譲らぬ想いをぶつけ合い争う。そこへラウラの夫で司法長官のアルヴィーゼがエンツオを捕まえるべく兵士を連れて船でこぎ寄せて来る。ジョコンダはロザリオを掲げて祈るラウラを見て、ラウラが母の恩人である事を悟り、小舟に乗せてラウラを逃がす。甲板に戻ったエンツオはラウラの姿が見えないのでジョコンダを責めるが、アルヴィーゼの追手が迫って来るのをジョコンダに告げられて、船に火を放ち海に飛び込む。
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