第3幕 リヴィエラの別荘
マグダとルッジェーロはリヴィエラの別荘で2人だけの生活を送っている。ルッジェーロは生活費に困り、父親にお金の無心の手紙を書き、母親にはマグダとの結婚の承諾を求める手紙を出したことを語る。マグダの心は喜びと、不安と、銀行家ランバルトの愛人であったことを隠している事への自責の念で揺れる。そこへ詩人プルニエと小間使いリゼットが訪れる。リゼットは歌手の夢を諦め、マグダの小間使いに戻りたいと話す。詩人のプルニエはランバルトがマグダを許し、受け入れる気持でいることを伝え去っていく。ちょうど母親からの結婚の許しを得たルッジェーロが喜んで駆け込んで来るが、その手紙に「あなたの選んだ清らかで立派な女性なら間違いはないでしょう」と書かれているのを読んだマグダは、観念してルッジェーロに自分の身の上を告白し、彼にふさわしい女性でないことを告げる。嘆くルッジェーロを残し、「今が別れの時」と言い、真実の愛をあきらめて、パリの享楽の生活へ戻ってゆく。(幕)
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