【あらすじ】
時と所:18世紀の初め頃。舞台はナポリ。
第1部
金持ちで独身をつらぬいている、頑固な老人貴族ウベルトの寝室。
ウベルトはもう昼過ぎだというのに朝のチョコレートを持ってこない、若く美しい女中セルピーナに苛立ちながら、寝巻きにガウンという姿のまま部屋の中をうろついている。いくら呼鈴を鳴らそうとも一向に顔を見せないセルピーナを下男ヴェスポーネに呼んでくるよう命じるが、逆に怒らせヴェスポーネは頬を打たれる始末。たしなめるウベルトにも「もう時間はお昼!朝のチョコレートは飲んだということにして諦めなさいませ。」と平然と言う。従順にと願うウベルトと、優しく貴婦人のように接してほしいというセルピーナの掛合いは続く。そして遂にはセルピーナを追い出して妻を探すというウベルトに対し、それなら自分を妻にしたらと迫る。今度は「妻にして!」「いや駄目だ!」との言い合いが続き、ウベルトはセルピーナのあまりのしつこさにそのうち投げやりな気持ちになってきてしまう。
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