【あらすじ】
時と所:スペインのグラダナ
第1幕/サルーの家(グラダナのアルバイシン地区)
中庭で、ジプシーの娘サルーの祖母が小鳥に餌をやっていると、弱って死にそうな小鳥がいるのを見つけた。祖母は「この小鳥は、まるで恋の病で死んでしまいそうなサルーのようだ...」と溜息を漏らす。外からは花や果物を売る物売り達の声が響き、鍛冶場からは仕事の辛さを歌う、職人たちの歌が聞こえてくる。家に入って来たサルーは、恋人のパコがまだ来ないと肩を落としふさぎ込んだ。慰める祖母にサルーは「パコが来るか、屋上で見ていてくれる?」とお願いする。鍛冶場からはまた、職人たちの歌声が響いている。サルーは一人残された部屋で自分の貧しさを嘆き、もしも恋人に捨てられたならば、弱った小鳥のように死んだ方がましだと歌った<笑う者達に万歳 Vivan las que rien>。そこへパコが来たことを知らせに祖母が下りて来た。待ちに待った恋人との時間..。サルーとパコは手を握り合うと、互いに愛の言葉を交わし口づけをした。祖母がこれで一安心と外へ出た所に、祖母の弟サルバオールが興奮しながらやってきた。サルバオールは「パコを殺してやる!」などと息巻くので、祖母が理由を尋ねると、今度の日曜日パコが金持ちの娘と結婚するのだと言う。今事を荒立ててはサルーの身が心配と、祖母はサルバオールを制すると家の中の様子をそっと窺った。
第2幕へ
オペラ名曲辞典TOP