第4幕/ギャルドゥフーの屋敷
観光案内人になりすましたギャルドゥフーは、パリの観光を満喫している男爵夫人クリスティーヌの帰りを待ち、早速彼女を口説き始める。夫である男爵は、今頃友人ボビネの叔母の屋敷で、晩餐会を楽しんでいるはずである。その時急な来客があった。何と偽の晩餐会をしている屋敷の主人、ケンペル・カラデック夫人と、その姪ジュリィだ。カラデック夫人は自宅での騒ぎを見て驚き、警察に通報してここへ来たのだ。彼女はクリスティーヌと知り合いだった。カラデック夫人はそこがホテルでないことは分かっていたが、部屋を用意するようギャルドゥフーに言った。困ったギャルドゥフーが、満室だと言い訳して他のホテルを探しに行くと、クリスティーヌはカラデック夫人に1通の手紙を見せた。それはギャルドゥフーの恋人であったメテラからのもので、ギャルドゥフーは観光案内人ではなく、男爵夫人を口説くために手を尽くしているので気をつけて...という内容のものだった。3人はこれに呆れ、ギャルドゥフーを懲らしめようと策を練った。そしてギャルドゥフーが探してきたホテルには、服を交換したクリスティーヌと姪のジュリィをやり、カラデック夫人は窓の陰に隠れクリスティーヌになりすました。そうとは知らないギャルドゥフーは、カラデック夫人をクリスティーヌと思い口説き始めたが、すぐに正体が分かりあたふた...。カラデック夫人はクリスティーヌの部屋へ消えて行った。そこへ泥酔した男爵が運ばれてきて、妻の部屋へ入ったものの、見知らぬ女性がいてビックリ!入って来たのがギャルドゥフーだと思ったカラデック夫人に、暖炉の火箸で叩かれてしまった。
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