第2幕/村の広場
一年後。広場では聖体祝の祭りが開かれ村人たちで賑わっている。老兵士が「父親を亡くしたのだから、ヴァリーも今日くらいは顔を見せるだろう」と言うと、当のヴァリーが現れ踊りの輪に入る。ヴァリーを見付けた執事のゲルナーは彼女を口説こうとするが、相変わらず相手にされないので「ハーゲンバッハは宿屋の女主人アフラと結婚するのだぞ」と言い、それを聞いたヴァリーは嫉妬心からアフラの店で出すお酒が不味いと因縁をつけ、アフラの足元にお金を投げつける。泣き出すアフラにハーゲンバッハがそっと近付き「俺が仇を取ってやる」と言うと、男たちに「ヴァリーとのキスを賭けよう!」を持ち掛け彼女と踊り出す。遊びとは知らずに彼の囁く愛の言葉に夢中になったヴァリーは唇を許し、周りの者たちは彼女を嘲笑う。事実を知ったヴァリーは恥ずかしさと怒りで身を震わせながら「まだ私を想っているのならあいつを殺して!」とゲルナーに頼む。
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