【あらすじ】
<第1幕>第1場/ライン川の畔
伯爵の娘アンナの婚約者ヴァルターは、結婚式当日朝早くから男爵のヘルマンを森に呼び出した。そこでヴァルターが「他に好きな娘がいる」と告白し悩むので、密かにアンナに想いを寄せるヘルマンの心境は穏やかでなかったが、それでも何とかアンナの元へ戻るようヴァルターを説得した。ヘルマンが乱れる心を悟られぬようすぐにその場を去った後、残されたヴァルターの前に美しいローレライが歌いながら現れる。自分に愛を語るローレライをヴァルターは一旦強く抱き締めるが、すぐに我に返ると「貴女とはもう永遠に逢うことはない」と走り去る。ショックを受け倒れ込むローレライの元にヘルマンが現れ「やはりヴァルターを許せない!」とローレライを使った復讐を誓う。
第2場/ライン川の峡谷
ローレライはライン川の精霊たちに「ラインの王の花嫁になれば、何でも望みは叶えられる」と言われ、「誰もが心奪われるような美しい容姿が欲しい」と願い川へ身を投げる。暫くすると岩の上に美しい金髪を金の櫛で梳くローレライが現れる。

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