第2幕
 刑場のある丘。ヴェールで顔を隠したアメリアが、あたりの恐ろしい景色に怯えながら、「あの草を摘み取って恋を忘れることが出来たら」と、神に祈るアリアをうたう。そこへ突然リッカルドがあらわれ、彼女に思いのたけをぶちまける。アメリアも夫に対する罪の意識にさいなまれながらも、総督の言葉に抗し切れず、愛の二重唱「この胸はときめき」に盛り上がる。ところがそのときレナートの声が聞こえ、驚いたアメリアはヴェールで慌てて顔を隠す。レナートは謀反人が総督の暗殺を企てているから、自分のコートと取り替えて、ここから逃げるようにと勧める。リッカルドはこの婦人をヴェールのまま、町まで送り届けるようにといい残してその場を去る。入れ違いにサミュエルやトムに率いられた、謀反人たちが総督の生命を狙ってやって来る。
彼らは総督を取り逃がした口惜しさから、せめて相手の女性の顔でもみようと、レナートと剣を抜いて争う。慌てて仲裁に入ったアメリアは、思わず顔のヴェールを上げてしまう。そこで初めてレナートは、総督リッカルドの恋人が、自分の妻だったことを思い知らされる。謀反人たちは自分の妻を誘惑されながら、それを庇うとはと嘲笑され、レナートは裏切りに怒り、謀反人たちに明日の朝自分の家を訪ねて欲しいと告げて、アメリアとともに帰路につく。
(C) 出谷 啓
第3幕へ

RETURN
オペラ名曲辞典TOP