第2幕 大玄関の間
第1~2場
クレオンはテッサリアとの戦いに勝利した暁には、英雄ジャゾンをクレユーズと結婚させようと企む。そこで邪魔になったメデを遠ざけようと、テッサリアとの戦が終わるまで、国外に身を隠すよう命じる。メデはそれを拒み、大罪を犯してまでジャゾンに尽くしてきたことを訴える。するとクレオンは「不吉な魔力から民衆を守るために、与えられる猶予は一日だけだ」とメデの追放を宣言する。傷心のメデはクレユーズを訪れ、最愛の息子達を託す。
第3~6場
クレオンからメデの追放を知らされたジャゾンは、クレユーズに熱く愛を歌い、クレユーズもこれに答え愛の二重唱となる。激しく燃え上がる二人の心には、もはやメデとオロントへの裏切りを憂うる余裕はなかった。一方何も知らないオロントはクレユーズに愛と忠誠を誓う。
第7場
オロントがクレユーズに愛の劇中劇を捧げる。愛の神とその捕虜達による、愛の喜び、恋の痛みが歌われ、シャコンヌとパッサカリアを中心としたディヴェルティスマンとなる。

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