第3幕 メデの降霊術の為の場所
第1場
出立の時が迫るメデの元をオロントが訪れ「自国アルゴスに身を隠せば、身の安全を保障しよう」と提案する。そこでメデは、ジャソンとクレユーズの婚姻と、それをコリントの繁栄に利用するクレオンの策略を明かす。真実を知ったオロントは愕然とする。愛を失ったメデとオロントは「ジャゾンの罪に匹敵するものはない!」と二重唱する。
第2場
メデに別れを告げるため現れたジャゾンは「別れは辛いが一時のことだ」と慰め、メデは「あなたの英雄として栄光が私の喜びです」と答える。
第3~4場
しかしジャゾンが立ち去ると、一人残されたメデは「我が愛に対する何という代償、これが我が罪の報い!」と嘆き、その嘆きは激しい復讐心へと変わって行く。信頼を寄せる侍女ネリーヌの進言ももはやメデの耳には届かなかった。
第5~7場
メデは悪魔の一群を呼び、王女に進呈した太陽の光り輝く衣を運ばせる。そして魔法の杖で触れると体中が燃え上るという猛毒を仕込む。悪魔の合唱をうけながらメデの怨念が歌われ、黒魔術のディヴェルティスマンが様々な装置を使って展開する。
第4幕へ
オペラ名曲辞典TOP