メリー・ウィドウ
時と場所:1905年現在、パリ
あらすじ-第1幕
パリにある(東欧の空想上の小国)ポンテヴェドロ公使館の広間。国王の誕生日を祝うパーティ。話題はポンテヴェドロ公国の全財産を支配すると言われるほどの大金持ち、銀行家の故グラヴァリ氏の若く美しい未亡人ハンナ・グラヴァリのことに集中。パリの伊達男どもがその美貌と財産の2つを手に入れようとチャンスを狙っている。ポンテヴェトロのパリ駐在公使ゼータ男爵は、ハンナがパリの男と結婚してその財産が国外に流出するのを避けよという本国の厳命に頭を痛めている。一方、彼の妻ヴァランシェンヌが夫の目を盗んでパリの伊達男カミーユと浮気をしている。ゼータは財産の国外流出を避けるため公使館の書記官ダニロ伯爵とハンナを結婚させようとする。ダニロとハンナはかつて恋人だったが身分の違いから結ばれず、傷心のダニロはパリへ、ハンナは富豪のグラヴァリの妻にと別れ別れになった。ダニロは金持ちと結婚してしまったハンナの不実を恨み、酒場マキシムに入り浸っている。ハンナがパーティに到着。男どもはいっせいに群がり「ダニロ登場の歌」が歌われる。そこへ酔眼もうろうとしたダニロが現れる。顔を合わせたハンナとダニロはゼータ男爵の期待とは裏腹に互いに過去の詰り合い。一方どさくさに紛れてカミーユはヴァランシェンヌを口説く。
つづく


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